痛み止めといえばロキソニンというイメージの方も多いのではないでしょうか?ロキソニンは市販でも購入できることができる解熱鎮痛薬です。一口にロキソニンといっても市販薬のロキソニンには今現在5種類存在しています、これらにはどういった違いがあるのかを今回説明していきたいと思います。
ロキソニンS
- 解熱鎮痛成分だけのベーシックなもの
- 病院でもらうロキソニン(ロキソプロフェン)と同じ成分、同じ量
- 少しでも安価に欲しい、他の成分はいらないという方向け
こちらのロキソニンSが病院でもらうロキソニン(ロキソプロフェン)と同じ成分が同じ量入っているものになります。ロキソニンなどの痛み止めは副作用として消化性潰瘍が挙げられていますが、市販で購入する場面としては毎日使うような場面ではなく頭が痛いときや歯が痛くて歯医者で診てもらうまでの短期間だけ使うといった場合を想定しているため、数回使う程度であればそれほど心配しなくても問題ないかとは思います。そのため少しでも安価なものが良い方、必要のない成分はいらないという方向けです。
ロキソニンSプラス
- 解熱鎮痛成分+制酸薬の配合剤
- 胃への負担を心配する方向け
こちらのロキソニンSプラスはロキソニンSに追加で制酸薬(胃酸を中和する成分)が入っているものになります。(上記で述べたように、ロキソニンが胃や小腸に負担がかかる成分であるためそれを考慮して胃への負担を減らす成分が入っている。)ですが、医療現場ではロキソニンの副作用を軽減する為に制酸薬を一緒に出すことはほとんどないのが現状です、そもそも市販薬は長期的に飲まない前提なので個人的には気休め程度の認識で良いと思います。そのため胃への負担が心配な方、胃への負担を減らす成分が入っている中では一番安価なものが欲しい方向けです。
ロキソニンSクイック
- 解熱鎮痛成分+胃粘膜保護成分の配合剤
- 錠剤が崩壊するのが早いため、効き目が出るのが早い(とメーカー側が推している)
ロキソニンSクイックはロキソニンSに追加で胃粘膜保護作用がある成分を配合して、さらに錠剤を素早く崩壊させるように工夫されたものです。名前にあるクイックからも分かる通り一番効き目が表れるのが早い(とメーカー側が推しているものになりますが、ロキソニン自体が30~40分程で血中濃度が最高に到達するため元々効き目が出るのが早いものであり、ロキソニンSクイックとロキソニンSの作用発現時間に対しての差が研究として報告されていない為、価格の上昇分に対して見合った効果があるとは個人的には思えない)ものです。そのため、割高になっても少しでも早く痛みを止めたい方向けです。
ロキソニンSプレミアム
- ロキソニンSクイックの成分+その他にも色々成分が入っている
- 1回2錠で服用する
- 眠くなるような成分が入っている
ロキソニンSプレミアムは名前からして高そうなものですが、色々成分を詰め込んだせいで1錠にしようとすると錠剤が大きくなりすぎたため1回2錠になってしまったものだそうです。(メーカーHPより)これは私個人の意見ですが、必要のない成分は無駄に摂るべきではないと思っています。プレミアムは価格も高く、リスクも高い成分が入っているため個人的にはあまり勧めてはいません…。
プレミアムに入っているアリルイソプロピルアセチル尿素という長ったらしい名前の成分ですが、これはいわゆる催眠鎮静成分であり、習慣性医薬品に該当します。これは服用後に眠気が出る成分の為、車の運転等が禁止されており、さらにいわゆる癖になりやすいようなものです。他にも薬疹(薬の服用によって生じる皮膚障害)が生じやすい特徴や連用によって薬剤性頭痛(頭痛に対して薬を連用していたらその薬のせいで頭痛が生じること)を起こす可能性もある成分です。なんでこんな成分が入ったものが市販されているのでしょうか…、海外では臨床現場からも消滅している成分です。
なのであまり勧めてはいませんが、強いて挙げるなら眠気が出るため、体調が悪いときに飲んで早く寝たい場合、痛みに対してイライラする場合は鎮静成分が有効のためそういった場合でしょうか。(私個人としてはわざわざ高い金を払ってロキソニンSプレミアムを買うことには否定的です。)
ロキソニンSプレミアムファイン
- ロキソニンSクイックの成分+生理痛に効く成分が入っている
- 生理痛に対して焦点を当てた商品
- 1回2錠で服用する
2023/3/8に新発売になったロキソニンです、こちらは生理痛の痛みに対して焦点を当てたものです。こちらも成分が多く、1回2錠の服用になっているものです。最近新発売になったものですが、価格はロキソニンSプレミアムと同じで比較的高いものとなっています。こちらは眠くなるような成分は入っていない為、割高でも構わないから生理痛の痛みを楽にしたい方向けのものです。(初めてロキソニンを使う場合は普通のロキソニンSを使ってみて、それでももう少し負担を軽減したいとなった場合はこちらを勧めます)
まとめ
- 出来るだけ安価に済ませたい、不必要な成分はいらない方→ロキソニンS
- 胃への負担も考慮したい方→ロキソニンSプラス
- 胃への負担も考慮したい、早く効き目を感じたい方→ロキソニンSクイック
- 生理痛に対して特化した痛み止めが欲しい方→ロキソニンSプレミアムファイン
- (飲んで早く寝たい方、痛みでイライラするのが嫌な方→ロキソニンSプレミアム)
といった形でしょうか、価格の事もありますのでそこも考慮して自分に合った商品を選んでください。後はロキソニンを購入できない方もいますので、購入前に注意事項については必ず確認しましょう!!
あくまで短期的に使う前提で販売しているものなので、そこはしっかり守って下さいね!!!!!!!
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